婦人科(予約制) ※女性医師
月・水・金曜日
※対象年齢:幼稚園児以上
当科の特徴
当科は予約制となっており、毎週月・水・金曜日の診察となります。患者さんが気軽に病気や身体の悩みについて相談できる外来を心がけています。お子様からでも気になる症状があればお早めにご受診ください。また、内科、消化器内科、循環器内科、糖尿病内科、泌尿器科、乳腺内科など、他の診療科と連携して治療にあたることができます。
・不妊治療
・妊婦健診
・中絶手術
・子宮頸がん・子宮体がんの検査異常
対象となる疾患
月経トラブル
月経痛が強い・月経量が多い・不正出血がある方は、子宮内膜症・子宮筋腫などの疾患をかかえている場合があります。また、月経前になると体調がよくない(PMS)、月経不順・無月経などの月経異常についてもご相談ください。経膣超音波やホルモン採血などを行います。
おりものの異常や外陰部のトラブル
おりものが多い・色やにおいが気になる・外陰部にかゆみや痛みがある・性感染症(STD)が気になる方。一般細菌・カンジダ・クラミジア・淋病・性器ヘルペス・コンジローマなどの膣培養や採血を行います
排尿トラブル
膀胱炎症状(排尿痛・残尿感)・尿漏れなど。尿検査や薬の処方を行います。性感染症(STD)
性交渉により発症する感染症です。クラミジア・淋菌・梅毒・ヘルペス・コンジローマ・B型肝炎・HIVなど、症状に合わせて膣培養や採血などを行います。更年期障害
のぼせ・ほてり(ホットフラッシュ)・めまい・頭重・全身倦怠感・不眠などの身体的症状や、気持ちの落ち込み・やる気のなさ・不安・憂鬱などの精神的な症状が気になる方。経膣超音波やホルモン採血を行います。子宮筋腫・卵巣嚢腫
子宮筋腫は、子宮にできる良性の腫瘍です。不正出血や月経困難症、不妊の原因となることがあります。また筋腫が大きくなると、周囲の臓器を圧迫して排尿障害、便秘、腰痛を起こすこともあります。
卵巣嚢腫は、卵巣内にできる腫瘍で、良性・境界悪性・悪性腫瘍の分類があります。無症状であることが多いため、健診や他科を受診した際に指摘されることがあります。その際は、紹介状や健康診断結果をお持ちください。経膣超音波、ホルモン採血、腫瘍マーカー採血などを行います。
ピルの相談
①経口避妊薬(OC)-自費診療
避妊目的で使用する薬剤で、一般的にピル(低用量ピル)と呼ばれています。正確に服用すれば、避妊効果は確実です。避妊目的以外にも、生理痛・過多月経の緩和、月経不順の改善、PMSの緩和の目的で服用することもできます。
②低用量エストロゲン・プロゲスチン療法(LEP)-保険適応
月経困難症や子宮内膜症の治療薬として使用するため、保険適応となります。
③緊急避妊用ピル(モーニングアフターピル)-自費診療
性交後72時間以内に、1錠を1回服用していただきます。72時間以内ですが、なるべく早く受診して下さい。
④月経移動-自費診療
旅行や仕事などで、月経を意図的にずらしたい方は、中用量ピルを服用していただき、月経を早めたり、遅らせたりすることができます。早めたい場合は月経5日目までに、遅らせたい場合は月経予定日5日前までに受診して下さい。
①と②の処方希望の方で、35歳以上一日15本以上の喫煙者・血栓症・高血圧・糖尿病・授乳中などの方は、処方できない場合があるためご相談ください。
自費診療の料金等につきましてはお電話(048-299-5929)にてお問い合わせください。
HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)
当院ではガーダシル(4価ワクチン)と、シルガード9(9価ワクチン)の接種ができます。接種には予約が必要なので、お電話(048-299-5929)にてお問い合わせ下さい。定期接種の対象は小学6年生から高校1年生までと、キャッチアップ接種対象者です。定期接種以外でも、自費で接種可能です。母子手帳と問診票をお持ちください。また、副反応の観察のため、接種後30分間は院内で待機するため、時間に余裕をもって予約して下さい。未成年の方は、必ず保護者のお付き添いをお願いいたします。
主な検査
子宮頸がん検査
子宮頸がんとは、子宮頸がんは子宮がんのうち約7割程度を占めます。以前は発症のピークが40~50歳代でしたが、最近は20~30歳代の若い女性に増えてきており、30歳代後半がピークとなっています。国内では、毎年約1万人の女性が子宮頸がんにかかり、約3,000人が死亡しており、また2000年以後、患者数も死亡率も増加しています。(日本産婦人科学会より)
原因は、「ヒトパピローマウイルス(HPV)」というウイルスで、主に性交渉によって感染します。初期症状はほとんどありませんが、進行した場合は不正出血、性行為による出血、茶褐色・黒褐色のおりものが増えるなどおりものの異常、下腹部痛などが現れます。これらの症状がある方は、婦人科を早めに受診し診察をうけて下さい。
細胞診検査:
子宮の入り口付近の頸部をブラシなどで擦って細胞を集め、顕微鏡でがん細胞や前がん病変の細胞を見つける細胞診検査を行います。 この検査を子宮頸がん検査と呼びます。出血などの症状がなくても、20歳を過ぎたら、2年に1回の子宮頸がんの検査を受けましょう。またHPVワクチンを接種した方も子宮頸がん検査をうけることが奨められています。
子宮体がん検査(経腟・経腹超音波検査)
子宮体がんとは、子宮体部に発生するがんで、最近我が国の成人女性に増えてきているがんのひとつです。子宮体がんの患者の90%に不正性器出血がみられます。出血は褐色の帯下(おりもの)だけの場合もあるので注意が必要です。不正性器出血が長く続く場合や、閉経後に出血がみられる場合などは婦人科で診てもらうことが重要です。(日本産婦人科学会より)
検査項目細胞診検査:
直接、子宮の内部に細い棒状の器具を挿入して細胞を採取して検査する子宮内膜細胞診が一般的です。疑わしいところがあれば、さらにさじ状の器具を使って組織を採取して診断することも行います。
超音波検査:
子宮体がんの患者さんは比較的高齢の方が多いので、子宮の中まで器具を挿入することが難しい方は、超音波検査で子宮内膜の厚さを測って判断することも行われます。体がん検査は痛みや出血を伴うことがあるため、気分が悪くなったり、痛みが強い場合は遠慮なくおっしゃってください。検査の刺激で数日出血が続くことがありますが、生理2日目以上の出血が持続しなければ様子をみてください。
性経験のない方の子宮がん検査
子宮の筋腫や内膜症、卵巣の病気、子宮体がんなどの病気は、性交渉の経験の有無によらずリスクがあります。
症状がなくても1年に1回の婦人科での検査をお勧めします。
検査方法
超音波検査
性経験のある方は、通常膣内に細長い超音波装置を入れ子宮内の状態を確認する経腟超音波検査を行いますが、性経験のない方については強い出血や痛みを伴うことがあります。そのため、性経験のない方の子宮内超音波検査は直腸超音波検査、もしくは腹部超音波検査を行うことになります。
検査方法 |
アプローチ |
メリット・デメリット |
---|---|---|
直腸超音波検査 |
肛門から超音波を当てる |
検査の性質上多少の痛みがある |
腹部超音波検査 |
お腹の上から超音波を当てる |
痛みがない |
HCG検査(妊娠判定)
HCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)は、妊娠が成立すると絨毛細胞より分泌されるホルモンです。受精して約1週間で着床し、受精後2週間以上経過すると尿中に出てきます。 受精卵が子宮に着床すると、黄体ホルモンの分泌を継続させるHCGが胎盤から分泌され 尿中に排泄されます。この尿中のHCGを検出することによって妊娠の有無が分かることができます。
検査方法
イムノクロマト法
専用の検査キットで尿中のHCGを検出します。尿1L中にHCGが50IU(国際単位)あれば判定窓(枠)に赤紫などのラインが出て、検査結果は陽性(妊娠の可能性あり)となります。
抗ミュラー管ホルモン検査(不妊の検査)
AMH(抗ミュラー管ホルモン)検査とは、血液中のAMH値の濃度を調べる検査です。AMHは卵巣内にある発育過程の卵胞から分泌されるホルモンです。血液中のAMH値から発育過程の卵胞の数を調べることができ、どれくらい卵子があるかを推測する指標となります。AMH値が高ければ卵子数が多いことを意味し、低い場合は卵巣内の卵子の数が減っていると考えられます。
検査方法
血液検査となり、少量の血液を腕から採取ご血液中のAMH値の濃度を調べます。
※ピルを服用されている方は通常時より値が低めになるため、正確な値を知りたい場合は、1ヶ月服用をお休みしてからの検査をおすすめします。
婦人科診察時の持ち物
診察後に出血や消毒液が出てくるかことがありますので、おりものシートやナプキンをご持参いただくようお願いいたします。
予約方法
デジスマ、お電話(048-299-5929)又は窓口での予約が必要です。
※下記内容の診療は行っておりませんので、ご了承ください。
- 不妊治療
- 妊婦健診
- 中絶手術
- 子宮頸がん・子宮体がんの検査異常
- HPV検査
当院は予約制です。
妊婦健診や不妊治療には対応できませんのでご了承お願いいたします。
また、診察後に出血や消毒液が出てくることがあるため、おりものシートやナプキンをお持ちください。