液状化細胞診
液状化細胞診(LBC法)について
液状化細胞診(liquid-based cytology: LBC法)とは、子宮頸部細胞診の検査方法の一つで、採取した細胞を専用の保存液バイヤルに回収し細胞浮遊液として保存した後,その後専用の機器を用いて塗抹標本を作製して、細胞診検査を行う方法です。 従来の方法と比較し、より精度が高い検査法となります。
当院ではオプション検査として子宮がん検診(自費)に、液状化細胞診(LBC法)を導入しています。従来の細胞診と比べ、細胞の乾燥を防ぐとともに、細胞の重なりが少ないため、病変を見逃すことなく精度が高いことが特徴です。また、子宮頸がんはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって起こるがんですが、細胞診が陰性でもHPVが陽性で検査が必要な場合があります。当院では「細胞診」と「HPV検査」を同時に行えるため、追加検査の必要がなく、2つの検査を併用することにより、子宮頸がんとその前がん病変を高感度に検出することができます。
従来法と液状化細胞診の違い
液状化細胞診(LBC法)は採取した細胞を専用の保存液で回収保存し、その後専用の機器を用いて塗抹標本を作製して、ほぼ100%の細胞を回収し細胞診検査を行います。
液状化細胞診のメリット
・採取した細胞を余すことなく回収できる
・不純物を取り除いて標本を作成する為、異常細胞を見つけやすい
・HPVなど遺伝子検査への応用が可能
液状化細胞診のデメリット
・検査会社に検査を依頼するため、医療費雄負担が高くなる
・細胞採集時に子宮口に専用ブラシを当てる必要があるため、2~3日おりものに血が混じりやすくなることがある